ぐい呑ギャラリー No 82

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 器表や見込に現れた、宇宙に瞬く宝
石のような藍青
口縁の錆や流れる
長石の白が絶妙の調和を見せ、
背面
の指跡もこれまでにない景色となって
いる
甲夫志野はその深い色合いを進
化させ、他に類を見ない境地に入った



     鼡志野
  作者 酒井甲夫

 内外周に箆目を残した器体には、作
者の持ち味である透明感高い緑釉が
流れ、その濃淡が手に取る向きによっ
て様々な景色を見せる。
口作りや見
込の扱いにも気遣いが感じられ、長ら
く待ち焦がれた満足の一点である。


       緑釉
  作者 鈴木 徹

 古唐津の名碗 「奥高麗」をそのまま
小さくしたような、ふくよかで素直な立
姿
高台周りの土見せ釉に現れた微
妙な色合いの変化が
古格と深い味わ
いを見せる逸品。朝鮮半島を眺める対
馬で作陶に励む作者の傑作である。


     奥高麗
  作者 武末日臣


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