黒岩 達大


ぐい呑

new! 緑釉高杯 (2016年)
数々の公募展入賞を重ねる黒岩さん、持ち味とする「緑釉」の改良に取り組み、釉の流れによる
グラデーションの美しさが見所に加った。高坏・平盃・筒型等酒器の造形も多彩になり、「高台
際で流れる釉をピタッと止める」難しさを乗り越えて、今後さらに進化を遂げていくであろう。






緑 釉 (2015年)

表面に半透明の微細な霜が降りたような質感の「氷瓷」で、第21回庄六賞茶碗展金賞を
受賞。その後、この質感を織部の緑に生かして創作された黒岩さんの「緑釉」は、胎土と
薬の組み合わせに試行錯誤を繰り返し、最後は「気持ち」を込めてモノにすることが
きた苦心の作。他に類を見ないこの風合いは、光の当たり方により細かに光って見える。
苦労が報われ、「緑釉」は公募展で連戦連勝、一躍注目作家の仲間入りを果たしている。


〔陶暦〕
1970年 千葉県佐倉市生まれ
2014年 第21回 美濃陶芸庄六賞茶碗展 金賞受賞
第45回 東海伝統奨励賞(岐阜高島屋賞)受賞
2015年 第 3回 陶美展 十四代柿右衛門記念賞受賞
第 8回 現代茶陶展 入選
第46回 東海伝統工芸展 日本工芸会賞受賞
第42回 美濃陶芸展 美濃陶芸大賞受賞
現在 岐阜県可児市にて制作

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