西岡 悠


ぐい呑


new! 黄瀬戸 (2017年)





new! 鳴海織部 (2016年)
長径 7.2×短径 6.5×高さ 5.6p

白化粧の器体に洒脱な鉄絵、見込みに千鳥、袴を穿いたような造形と文様の高台は底を
見ると割高台となっている。こだわりのあがりを追求する黄瀬戸とは異なり、実に遊び
心溢れた鳴海織部、手に取るとウキウキ感が高まる一点である。(恒梁会展/文錦堂)






new! 黄瀬戸 (2015年)
径 7.5×高さ 4.8p

今年6月の新進作家企画展で巡り合った西岡さんは、半年後の12月、晴れ
て生涯初の個展を東京・浅草で開催した。持ち味の黄瀬戸の器体は落ち着いた
色合に焼き上がり、照りを抑えた釉調に素材や焼成の研鑚を伺わせる。胴紐・
胴回りの削りや胆礬・鉄の色合いも力量を増している。初個展でこの出来栄え
は卓抜であり、まさに黄瀬戸の担い手として有望株の一人に名乗りを上げた。






new! 黄瀬戸 (2015年)

径 5.0×高さ 4.7p

1977年(昭和52年)生まれの38歳。4年前の2011年愛知県窯業高
等技術専門校修了後鈴木五郎氏に師事、昨年(2014年)岐阜県恵那市にて
窯独立し、創作・発表の道を歩み始めた注目株。中でも素材や焼成の難しい黄瀬
を作陶の中心に据え、試行錯誤を繰り替えす中から独自の味わいを追求してい
る。今年6月、若手作家の企画展で巡り合ったぐい呑は、径5.0×高さ5.0pと
掌にスッポリ収まる小振りな作。今後の進化の起点となる記念の一点である。



〔陶歴〕
1977年 千葉県に生まれる
2011年 愛知県立窯業高等技術専門校修了
2011年 鈴木五郎氏に師事
2014年 岐阜県恵那市にて独立

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