関 守高


ぐい呑

瀬戸黒 (2003年) 黄瀬戸 (2005年)

 釉の流れや縮れによる変化、深みのある発色、まさに本格的な
瀬戸黒ぐい呑みである。見る度に完成度が高まっている長三賞
伝統の部入選を果たした新進作家の一品。

 どっしりとした腰回り、器形を引締 める篦目、思いきった削
落しにタンパン
を施し変化を付ける。釉がカセた味わいとな
り趣を添える。造形
や釉薬・焼成に精進する関さんの黄瀬
、素晴らしい出来映えである。


織部 (2006年)

 思い切った削り落としにさり気なく施された鉄釉、たおやかで腰の張った器
形、巧みな篦目と緑釉の濃淡が調和して、溌剌とした仕上がりとなっている。
関さんオリジナルの新作織部は、瀬戸黒に続く持ち味に成長していくだろう。


湯呑

志野 (2003年) 黒釉 (2004年)

 器胎の鉄釉が褐色に焼け、 薄く流し掛けされた長石釉を
抜けて燃えるような景色を作っている。
まさに、これからや
きものの道に歩み出す、若き 作者の意欲が
溢れ出たよう
な志野だ。

  黒褐色の器体に黒の掛け流し、鉄釉の使い分けが面白い。
 持ち味の瀬戸黒で積極的な個展活動を行う関さん、肩の力
 を抜いた遊び心が伝わる作品である。