田中 孝

ぐい呑

new 白 瓷(2019年) 黄檗天目 (2015年) 米色瓷 (2015年) 黄檗天目 (2015年)

常盤織部 (2014年) 朽葉釉華紋 (2012年) 紅彩釉 (2011年) 朽葉釉華紋 (2011年)





new! 白 瓷 (2019年)





new! 黄檗天目 (2015年)





new! 米色瓷 (2015年)

2015年の新作挑戦、黄檗天目に続く二作目は渋い色合いの米色瓷。
五月の個展に一点、先行して展示された新しい試みは、九月の個展で
形・釉調を整えて姿を見せた。手取りや重さ、釉の濃淡と発色、貫入
来具合など、奥が深い青瓷の世界への第一歩を印す一点である。





黄檗天目 (2015年)

幾度もの失敗を糧に、あきらめることなく挑戦した田中さんの新作。
磁土ではなく陶土にこだわり、釉薬との微妙な反応による趣を追求し、
実に四度の焼成をくぐり抜け生まれた天目盃。焼成の加減で赤みが差し
ご本人曰く「さらなる改良」を試みていく発展途上とのこと。常に前に
向かって進む姿勢が伝わる一点、大きな成果が得られる兆しを感じる。





朽葉釉華紋 (2012年)





朽葉釉華紋 (2011年)

炎芸術2011秋号で、黄瀬戸の注目作家として取り上げられた
田中さん、今年の活躍は目覚しい。岐阜島屋の初個展後、間
を置かず名古屋松坂屋本店での新作展、日本伝統工芸展入選、
そして現在は一水会陶芸展への作品製作に取り組んでいる。代
表作は黒い胎土にオリジナルの黄瀬戸釉を施し、黄褐色に仕上
げた「朽葉釉薬」。見慣れた黄瀬戸とは一味違った斬新さが注目
を浴びる一品となっている。今後が楽しみな若手作家さんだ。





常盤織部 (2014年)





紅彩釉 (2011年)

 朽葉釉との対比で色合いが柔らかい「紅彩釉」、マット調で
ほのぼのとした雰囲気を醸し出している。胎土と釉薬の反応
による微妙な発色が興味深い作品、筒型で飾り気のない造形
も好ましい。こちらも田中さんの持ち味の一つとなっている。


個展の記録→