米田 萬太郎


ぐい呑

黄瀬戸 (2002年) 志野 (2004年)

 一目見て、釉の発色とその肌合い に惹かれた。
腰の張りと胴を締める器形も見事にバランスが取
れ、作品全体に漂う品格は、これまで入手した黄
瀬戸の中で際立つ秀作である。

  作家の地元土岐「鶴里」のもぐさ土を使い、薄掛
 けの長石釉に鬼板をあしらったオリジナルの志野
 である。10年がかりで、「扱いにくい土」をものにし
 た満足感が伝わる一品である。。


雨漏手 (2005年)
 
 粉引の化粧土に薄く掛かる長石釉、一面に細かな
貫入が走り、使い込む程に味の出る「雨漏手」ぐい
呑み。多様な土・釉を手掛け、独創的な作風で毎回
楽しませてくれる。


湯 呑

黄瀬戸 (2006年) 織部 (2006年)

  毎回テーマを定めて楽しませてくれる作者、今回は
異なった灰を
 用い、濃厚な柚子肌と淡黄で光沢のある二種類の黄瀬戸が出展
 さ
れ興味深い。柔らかな色合いの志野や可憐な草花文をあしらっ
 た
織部も並び、どれも手元に置いてみたい作品ばかり。迷った末
 に
淡黄光沢、筒形・胴紐・鉄文にタンパンの緑が端正な黄瀬戸と、
 
さり気ない味わいの織部ギャラリー加えることにした。