あの日、わたしは弟が下に寝る二段ベッドの上だった。
ギシギシ言うベッドに、ゆれる本棚。
本棚から本が何冊か零れ落ちた。
揺れが収まった後、呆然と布団の中にいたところに親が駆け込んできて、地震だってことを教えてもらったんだっけ。
当時は確か『おはよう朝日です』を見てたので地震中→直後のアナウンサーの行動がすばやかった、ってのを思い出す。
地震だ!と思った瞬間に女性のアナウンサーが『地震です!落ち着いて行動してください!揺れが収まり次第火の元を消してください』といってたらしい。
残念ながらその瞬間わたし布団の中だったし……
すげえ。これぞアナウンサーの鑑か……
その日父さんは出張の予定だったのに、電車が止まっていて、駅から3時間掛けてもどってきた。しかも京阪バスの運ちゃんが声を掛けてご好意に甘えてただで乗せてもらって。多分、遅延で料金取れないんだし、変えるんなら乗ってはどうか、ってことだったんだろうけれど。
……歩いて帰ったほうが早かったって話。寒いからバスでも正解だったのかもしれないが。
徐々に情報が入ってくるけれど、わたしは学校だったので自転車で向かうことにして、長田町の火事のニュースを後ろ髪引かれながら家を後にしたっけ。
込んでる道路、ある工場の前で破裂する水道管。
『授業、あるんかなあ』と思いながら自転車走らせたなあ。
2時間遅れて開始して、授業は短縮だったけど、図書委員だったから図書室集合ってことで、行ってみて驚いた。
本棚がすごく動いてる。
本はめちゃめちゃ。
空の状態でもただでさえ重い本棚が、ずいぶん移動していて、本は床に散乱。
夕方、日が暮れかけたころ、先生が解散をいうまで延々と本を片付けた。
それでも、1/3も片付いてなかった。
あの後、どうやら先生たちで片付けた模様。
……図書室でああだったんだから、他の部屋はどうだったのか、今となってはわからない。
当時、そんなことなんて関係なく。
単純に、神戸にいる知人友人が気になってたから。
幸い、みんな無事だった。家が傾いたり、全壊してたけど。
もう、14年も前なんだなあ。
当時小学校に上がる子供が今年で成人式だって、って聞いたとき、時って流れるとはやいな、と思った。
今でも昨日のことのように思い出すのに。