時計愛好家は復刻モデルに目がありません。より小さいプロポーション? 素晴らしいですね。歴史的なリファレンス? 大賛成です。長年の完璧なエイジングとパティーナを模倣した味わい深いアクセント? 正直なところ、これはどちらとも言えません。よくも悪くも時計収集の風潮として過去を重んじる面があります。時計はさまざまなレベルで時空を駆ける乗り物であり、ブランドが何らかの形でその歴史を利用するのは当然と言えます。それを捨て去り(過去にとらわれない、と言ったほうが正しい)未来に目を向けることにも強い主張があります。あるいは自らのヘリテージを讃え、正当なアイデンティティとして歴史的な血統に注力する選択肢もあります。多くの場合、歴史的なリファレンスの出来には当たり外れがありますが、それがうまくいったときは...分かりますか? とにかく、うまくいくのです。
時計メーカーや業界にとって何がベストなのかを長々と議論するのは避けて、さっそく本題に入りましょう。ゼニスのデファイ リバイバル ダイバー A3648は、このコンセプトを見事に体現した素晴らしいモデルです。
ゼニススーパーコピー代引き専門店まずはディテールから。オレンジの配色についてです。このオレンジはとても美しい発色をしています。私は鮮やかな配色に抵抗はありませんが、この“デイグロー”の色合いと、それを日常的に着用するとどうなるのか最初は少し懐疑的でした。しかし、その不安はすぐに消え去り、この鮮やかなオレンジがどれほど映えるかにただただ感動しました。彩度、明度、色相のバランスが見事に調和しているのです。実にいい塩梅で、視認性も抜群であり、ミッドセンチュリーらしさを持ちながらも過度にならない(信じるかは読者次第です)絶妙なデザインです。
…この時計は想像以上に大きくも小さくも感じられます
それに、このサイズです! ケースのサイズは37mm×厚み15.5mmと聞いて、最初は奇異に感じました。当然と言えば当然でしょう。確かに分厚いのです。しかし八角形のフォルムとドーム型風防などを考慮すると、この時計は想像以上に大きくも小さくも感じられます。ファセットを施したラグ、風防、そしてもちろんオレンジの配色が、37mmという小ぶりなケース径を超えた存在感を与えています。逆に、短いラグと裏蓋から風防にかけての“ステップ(段差)”を付けたデザインは、15.5mmというケースの厚みの大部分を隠しています。言うまでもなく、この厚みの大半はドーム型風防が占めており、目に見える大きさには貢献していません。実際には16mm近い厚みよりもずっと小さく感じられます。
本モデルには、復刻に求められる要素がすべて詰まっています。つまり、古い時計が新しく生まれ変わったということです。しっかりとした信頼性を感じさせながらも、ウケを狙ったニセの“経年”加工を感じさせることのない、ヴィンテージウォッチとしての魅力も備えています。忘れてはならないのは、この時計が非常に高性能だということです。ダイバーズウォッチに求められるのは防水性です。これらの時計で水深40m以上潜る人はいないでしょうが、600m防水は尊敬に値するということは誰もが認めるところでしょう。これはロレックスのサブマリーナーの2倍の防水性能であり、ダイバーズウォッチのISO 6425規格(100m)の6倍である約2000フィート(正確には1969フィート)にも達します。ゼニスのデファイは耐衝撃性と防水性能の両面において、日常的なタフネスを追求しています。その血統は、A3648にも完璧に受け継がれています。ただの宣伝文句ではありません。
もちろん、価格については思うところもあります。しかしこれはゼニスが自社製品の競合を見定めた価格帯なのです。この文脈を理解するために、この時計に相当する先進モデルをカタログのなかから紹介すると、デファイ エクストリーム ダイバーが挙げられます。このモデルの価格は149万6000円(税込)です。その価格で、ハイビートムーブメントと42.5mmのチタンケース、そして同じ600m防水を手に入れることができます。しかしこのリバイバル A3648(税込101万2000円)は、1960年代後半から70年代にかけての短命に終わったモデルを現代的に再現したものであり、同じ機能を持ちながら、カタログの対極にある技術志向かつ戦術的な兄弟機よりもはるかに個性を放っています。これは、それぞれを対立させるものではありません。これらの時計は、異なる手法ながら目指すところは同じであり、どちらも高いレベルの仕上げが施されているのです。
リバイバルの目的は、デファイシリーズの原点、この場合は完璧に復刻をして祝うことです。A3648はその計画に忠実に従い、成功しています。この時計は歴史的な血統を証明しようとするギミックが一切なく、まるで初代モデルがそのまま再生産されたかのような佇まいを持っています。もちろん初代モデルにはサファイアケースバック仕様はありませんでしたが、重要なのはそこではありません。むしろサファイアケースバック仕様を採用しながら、そのモンスター級の防水性を維持していることのほうが驚異的なのです。
全体として、リバイバル ダイバーは単体で見ても素晴らしい時計であり、素晴らしい時計であるために歴史的なリファレンスという後ろ盾を必要としません。スペックシートとは裏腹に、そのサイズは主張しすぎず、控えめでもありません。控えめなプロポーションでありながら、手首の存在感は十分にあります。ケースのポリッシュ仕上げのファセットと鮮やかなオレンジは声高に主張しすぎることなく、適度な存在感を示しています。ブレスレットはつけ心地がよく堅牢で、5連リンクのデザインはフォルムと機能のバランスが見事です。サテン仕上げのリンクはタフで堅牢に感じられ、それがなければ見落としてしまいそうなポリッシュ仕上げの“ビーズ・オブ・ライス”が上品さを添えています。
もしこの時計が、50年前のモデルをベースにしているとか、厚みが15.5mmだとか言われなければ、私は知ることもなければ気にすることもなかったでしょう。
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ゼニスの新作ダイバーズは、実はゼニスのオールドダイバーズなのだ。
ロレックス ドミノ・エアキングとひと切れのピザ
数週間前、私はシカゴからミルウォーキーまでアムトラック(編注;長距離鉄道)に乗り、何人かの時計ディーラーに会いに行った。アムトラックの駅からミルウォーキー・パブリックマーケットまで歩く途中、ドミノ・ピザを買うことにした。ペパロニのスライスが食べたかったからというわけではない。それならいつでも食べられるが、あるヴィンテージロレックスにぴったりだと思ったからだ。こうして、私は熱々のドミノ・ピザを手にし、ミルウォーキーの街を歩いた(2枚以上選んで、どれでも6.99ドル!)。
1970年代、ドミノ・ピザの創業者であるトム・モナハン(Tom Monaghan)氏は、おいしいピザを提供し、業績に優れたフランチャイズオーナーに、賞品として時計を贈り始めた。彼の自伝『ピザ・タイガー(原文:Pizza Tiger)』のなかでモナハン氏は、1977年にあるフランチャイズオーナーがドミノのロゴが入ったブローバを手首につけているのを見て、どうすればモナハン氏から時計をもらえるのかと尋ねたことがきっかけでこの伝統を始めたと振り返る。そして現在、ドミノ・ダイヤルのロレックスが、2024年には決して実現しないであろうことを知っているからこそ魅力的に映る。
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ジョン・クロヴィッツ(John Krovitz)氏が提供してくれたドミノ・エアキング Ref.14000。ピザは私が持ってきた。
ロレックススーパーコピー代引き 優良サイトそれに対して“週に2万ドル(当時の相場で約480万円、※なお本稿では1ドル=240円で換算)の売り上げを達成せよ”とモナハン氏は答えた。こうしてドミノ・ピザチャレンジが誕生したのである。その後の数年間、モナハン氏は売り上げを達成したフランチャイズオーナーにセイコーの時計、そしてロレックスの時計を贈るようになった。
最初のドミノ・ロレックスはエアキング Ref.5500であり、これは1957年から1980年代まで製造されたロングランリファレンスであった(私が初めて惚れたヴィンテージロレックスでもある)。この時計にはピザチェーンの赤と青のロゴが6時位置にあしらわれている。やがてドミノはチャレンジの基準を引き上げ、4週連続で2万5000ドル(当時の相場で約600万円)の売り上げを求めるようになり、同チャレンジは1970年代まで続けられた。達成は困難だが、挑戦は可能だ。つまり達成者が存在し、その結果として市場には常に数十本のドミノ・ロレックスが出回ることになった。
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ドミノ・エアキング Ref.5500 “ビッグロゴ”
ロゴが入ったロレックスはほかにも存在する。たとえば、コカ・コーラ、ホールマーク、ウィン・ディキシー、パンアメリカン航空、アンハイザー・ブッシュ、シボレーなどだ。なかでもドミノ・ロレックスはここ数年で人気が急上昇している。それは、この最高級時計メーカーが、アルコールを楽しんだりほかの美味しい誘惑にふける際に一緒に食べたくなるのに最適な、油っぽいピザのスライスを連想させるという奇妙な関連性を持っているためだ。つまり苦境に立たされているある元副大統領以外に、ハリバートン社のロゴが入ったロレックスを欲しがる人がいるだろうか? その点ピザならどうだろう? ピザはみんな大好きだ。
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ドミノ・ロレックス Ref.14000 “ティルテッドロゴ”
初代ドミノ・エアキング Ref.5500は、6時位置に“ビッグロゴ”を備えていた。そしてこの初期のモデルでは、受賞者のイニシャルと創業者トーマス・スティーブン・モナハン氏のイニシャルである“TSM”を裏蓋に刻印していた。書類にも“ドミノ・ピザ”と記載される。裏蓋のエングレービングが完全に残っているドミノ・ダイヤルを見つけることができれば、その出自とオリジナル性が証明されるので特に貴重な個体となる。このパーソナライズされた裏蓋の刻印は、のちにドミノのドミノマークの刻印へと変更された。
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ピザさん、時計が出来上がりました! Image: Courtesy of Loupe This
出自のさらなる証明はきわめて価値がある。というのも古くからいるディーラーたちは、その昔、安っぽいピザチェーンのロゴが入ったロレックスを欲しがらなかったことから、ドミノ・ダイヤルを標準的なシルバーダイヤルに交換し、ケースバックの刻印を研磨して消してしまうことさえあったからだ。しかし市場はゆっくりと、そして突然変化した。人々はドミノ・ダイヤルを欲しがり、さらにはそのためにプレミアム価格を支払うようになった。ディーラーたちはあらゆる引き出しの奥を探し回り、古いピザダイヤルを見つけると、どんなエアキングのケースにも取り付けて薄利多売を図った。
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その後、多くの物事と同様、パンデミック中に事態がさらにおかしくなった。クリスティーズは2020年と2021年に、ドミノ・ダイヤルを2万ドル(日本円で約314万円)以上で販売した。さらに多くのものが個人間で取引されている。たとえば、ここやここ、そしてここなど、ドミノ・ロレックスが1万5000ドル(日本円で約236万円)以上で取引されるのは珍しいことではなかった。
1989年、ロレックスはエアキング Ref.5500をディスコンにし、Ref.14000へと移行した。ほかのモデルがこの時期に4桁から5桁のリファレンスに移行したのと同様に、14000も主に前モデルと同じだが、ムーブメントとサファイア製風防へのアップデートを果たした。
Ref.14000の製造初期の約1年間、ドミノ・エアキングも同様に6時位置にビッグロゴが付いたままだった。
その後、短期間ではあるものの、以前と同じビッグロゴのブラックバージョンへと変更された。これは約1年間だけ存在していたようで、とても希少である。しかし正直なところ、私たちが本当に欲しいのはカラフルで派手なドミノ・ロゴだ。
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ドミノの14000 “スモールロゴ”。Image: Courtesy of Loupe This
自らの過ちに気づいたドミノとロレックスは、すぐにカラフルな“スモールロゴ”に戻した。それは以前の赤と青のロゴと同じだが、やや小さくなり、より扱いやすいサイズとなった。
そして1990年代半ばになると、Ref.14000とRef.14010の両方で見られる、傾斜したロゴが登場する(この記事の写真で見られるロゴがそれだ)。どちらも同じ、エンジンターンドベゼルを持つエアキングである。Ref.5500への愛着はあるものの、この傾いたロゴが私のお気に入りで、アメリカで人気のピザ宅配チェーンにぴったりな素晴らしい遊び心を持ち合わせている。
2000年に入るとロレックスはRef.14000をアップデートし、Ref.14000MとRef.14010Mに置き換えた。以前と同じモデルだが、Cal.3130へと載せ変えられている。
2000年代半ばに悲劇が起こった。ロレックスは私たちの愛するドミノ・ダイヤルを廃止し、その代わりにブレスレットの最初のリンクにスティールのロゴを配置したのだ。それは以前のダイヤル上にあった大胆なロゴに比べて退屈で、比較的かさばるものだった。
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のちのドミノ・オイスター パーペチュアルは残念ながら、ピザチェーンのロゴがブレスレットの最初のリンクに付けられているだけである。
2014年、ロレックスはシンプルなエアキングを廃止し、アップデートされたRef.116900を2016年に導入した時点で、ドミノのロゴを付けるにはあまりにもデザインが複雑になっていた。代わりに、ドミノは業績優秀なフランチャイズオーナーにRef.114200(34mm)、116000、そしてその後の126000(36mm)を贈り始めた。そのなかにはドミノのロゴが付いた、小ぶりなオイスター パーペチュアルも見つかるだろう。
ピザをひと切れ
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簡単にお金が稼げて、2万ドル(当時の相場で約480万円)するピザダイヤルの時計が売れた時代から、状況は大きく変わった。最近公開販売されたドミノ・エアキングは、6000ドルから8000ドル(日本円で約94万~126万円)で取引されている。ここ数年間、標準的なエアキングとドミノ・ダイヤルの価格差が完全におかしくなっていた。スタンダードなシルバーダイヤルのRef.5500が約3000ドル(当時の相場で約72万円)で売れる一方で、ドミノ・ダイヤルが2万ドル(当時の相場で約480万円)で売れるのは理にかなわなかったのだ。
ただそのプレミアム価格は、再び納得のいくものになってきている(それが好みならばの話だが)。6.99ドルで“2枚選べる”お得感はないが、ある種の渇望を満たしてくれるかもしれない。いずれにせよ、ドミノのロレックスは奇妙な歴史の一片だ。現代ではブランドとイメージが厳格に管理されており、ロレックスが誰ともコラボレーションしないなか、ましてや品質に疑問のあるピザチェーンとはなおさらだが(ちなみに私はドミノが大好きで、コレステロールが許すなら毎週食べたいと思っている)、それは過ぎ去った時代を象徴しているからこそ魅力的に映るのだ。
メトリック クロノ レギュレーターが夜光ダイヤルを備えて復活
ブリューウォッチ(Brew Watches)とWorn & Woundが、3度目のコラボレーションを実現した。これまでにリリースされていたメトリック クロノの特別なレギュレーターダイヤル仕様は遊び心のあるカラーリングで好評を博したが、今回の新作は日中は落ち着いた雰囲気を持ちつつ、夜には大胆な変化を見せる仕上がりとなっている。
新作メトリック クロノ レギュレーター ルミント(Metric Chrono Regulator Lumint)は、2023年にジェームズ・ステイシーが取り上げた前回のコラボモデルと基本的な仕様を共有している。これまでのメトリック クロノと同様、レギュレーターダイヤルバージョンも、角が丸みを帯びた36mm径のスクエアケースとケース一体型のブレスレットを備えている。ヘアライン仕上げが施されたステンレススティール製のコンパクトなケースで、ラグ・トゥ・ラグは41.5mm、厚さは10.75mmと、非常にスリムなプロポーションを持つ。
内部にはセイコーインスツル製のVK68 メカクォーツ クロノグラフ キャリバーを搭載しており、レギュレーターデザインはムーブメントの24時間表示インダイヤルを活用、AM/PMの表示で時間を読み取りやすくしている。時刻の読み取りには多少の慣れが必要だが、目盛りが明確に配置されているため、すぐに理解できるだろう。分針は通常のセンターにあり、メカクォーツムーブメントの特性上、クロノグラフの針は作動時にスムーズにスイープし、リセット時には機械式のように瞬時に戻る。時間計測はバッテリー、IC、クォーツクリスタルによって制御されている。
これまでのモデルに見られた鮮やかな色彩は一新され、ブライトリング スーパーコピー代引き黒と白のモノクロームな配色へと変化。ダイヤルの暗色プリントは、ガンメタルからブラックへと変更されたインデックスや針と組み合わさり、ブリューのこれまでのクロノグラフのなかでも最も視認性の高いデザインとなっている。さらにガンメタルカラーのプッシャーがこのモノクロームの統一感を強調し、洗練された仕上がりを演出している。そしてモデル名からも推測できるように、これは単なるホワイトダイヤルではない。時刻表示用のインダイヤルを中心に、同心円状の繊細なパターンが施されている文字盤全体が実は蓄光仕様となっており、暗闇では時計全体がブルーの光を放つという大胆な特徴を持つ。
ブリュー×Worn & Woundにょるメトリック クロノ レギュレーター ルミントの価格は549ドル(日本円で約8万2000円)。限定500本のみの販売で、今年6月からの出荷を予定している。現在、Windup Watch Shop にて予約受付中だ。
我々の考え
ときには時計にもファンサービスが必要だ。このモデルはまさにそれを体現している。ブリューウォッチが蓄光ダイヤルを初めて試したのは昨年9月のレトログラフ ルミントだった。その後の反響を見ればこの種の蓄光ダイヤルが現在のトレンドであることは明らかであり、おそらくこの試みは成功を収めたのだろう。Worn & Woundとのコラボレーションによるユニークなレギュレーター仕様のレイアウトと、同心円状のパターンを持つダイヤルデザインが融合し、このメトリック クロノ レギュレーター ルミントは暗闇での視認性を武器に、ほかにはない個性を発揮している。
そしていつものように、このモデルも幅広い手首サイズに適した絶妙なケースサイズを備えている。特に評価したいのは、新たに採用された(おそらくコストもかかっているであろう)蓄光ダイヤルを搭載しながらも、販売価格が2年前のコラボモデルと同じ549ドル(日本円で約8万2000円)に据え置かれている点だ。デザインだけでなく、価格設定もクールである。
これまでのレギュレーター3部作のなかには自分にとって完璧なカラーリングはなかったが、今回のモデルは非常にクリーンな印象を持つ。ブリューの多くのモデルに見られるレトロ調のポップなカラーデザインとは一線を画し、このモデルの持つ硬派で洗練された雰囲気は、むしろ新鮮に感じられる。情報量は適度に多く、見ていて楽しいが、デザイン全体には抑制の効いたバランス感があり、それがまた魅力的だ。正直かなり気に入っている。
基本情報
Lumint Metro Chronograph Activated
ブランド: ブリューウォッチ×Worn & Wound
モデル名: メトロ クロノ レギュレーター ルミント
直径: 36mm
厚さ: 10.75mm
ケース素材: スティール
文字盤色: ホワイト/夜光
インデックス: アプライド
夜光: たっぷりと
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: スティール製
ムーブメント情報
キャリバー: セイコーインスツル製 VK68 メカクォーツ
機能: 時・分・秒表示、クロノグラフ
価格 & 発売時期
価格: 549ドル(日本円で約8万2000円)
発売時期: 予約受付中、出荷は6月から。
限定: 500本限定
シチズンのアナデジ・スポーツウォッチに、最新世代が登場。
2024年の夏、シチズンはエコ・ドライブを搭載したプロマスター ランドシリーズの次世代機を発表した。新たに開発されたアナデジムーブメントを搭載し、ブランドが得意とするモダンで複雑、かつ機能性を重視したデザインを採用したモデルである。この新作はシチズンが長年培ってきたクォーツウォッチの分野、とりわけ小型のデジタル液晶を備えたモデルの系譜をさらに発展させるものだ。こうした時計の世界観は個人的にも大好きで、スマートウォッチではなく、機械式やデジタルの融合によって多機能を実現する時計を求めている人にとって魅力的な選択肢となるだろう。
Citizen promaster Land U822
スーパーコピーそして先週、マークが現在販売されているなかでも特にお気に入りの時計のひとつ、シチズン アクアランド JP2007の実機レビューを公開した。1980年代に誕生したこのモデルは、プロフェッショナルなダイビングツールとしての本格的な機能を備えている。ケースから突き出た深度センサーや、小さなデジタル液晶用の切り抜き窓が施された高輝度な夜光ダイヤルが特徴的だ。この時計は個人的にも愛用しており、数年前から手元に置いているがその魅力は尽きない。数値上のスペックよりもはるかに快適な装着感を持ち、ベゼルの優れた操作性、デジタル液晶を活用した多彩な機能、そして明るい夜光ダイヤルが備わっている。いわば“日本版プロプロフ”とも言える存在で、たびたびおすすめしているのだが、ダイバーズウォッチとしての個性が強いため万人向けではないことも承知している。
しかしシチズンのラインナップは多岐にわたる。そのため、より一般的なモデルを求める人も安心して欲しい。これまでに僕はより控えめなプロマスター セイルホークや、ユニークなプロマスター SST、さらには名作ブルーエンジェルス スカイホークを所有してきた(免税店で見かけたことがある人も多いのではないだろうか)。いずれのモデルも、デジタル液晶をアクセントに持つスポーツウォッチとして非常に優れた性能を誇る。そして今回新ムーブメントを搭載したプロマスター ランド U822が登場、この実直で愛すべきコンセプトを次世代に向けて進化させることとなった。
Citizen promaster Land U822
Citizen promaster Land U822
Citizen promaster Land U822
時計全体の説明に入る前に、まずはムーブメントについて詳しく見ていこう。Cal.U822はクォーツ制御のソーラー駆動ムーブメントで、Memory-in-Pixel(MIPS)ディスプレイを採用している。このディスプレイは120×48pxの高解像度を実現しており、従来のLCDスタイルのディスプレイと比較してより高いコントラストと鮮明な表示を可能にしている。
このムーブメントにはワールドタイム、クロノグラフ、アラーム、パーペチュアルカレンダーといった一般的な機能に加え、バックライトや光量インジケーターといった特別な機能が搭載されている。光量インジケーターは、光源が時計の充電にどれほど効果的かを測定できるだけでなく、過去1週間の発電履歴も記録する。またCal.U822の精度は月差±15秒とされ、フル充電時には省電力モードで最大3年間動作する。
Citizen promaster Land U822
時計全体に視点を広げると、このプロマスター ランドの新モデルはプロマスター誕生35周年を記念して2024年に登場しており、3種のバリエーションが用意されている。ここで紹介するのは、スティール×ブラックケースにポリウレタンストラップを組み合わせたJV1007-07Eだ。このほかには、グリーンダイヤルとグレーケースのJV1005-02W、そして5900本限定のJV1008-63Eがある。限定モデルはグレーIPコーティングが施され、スティールブレスレットと、ベゼルインサートおよびダイヤルにカモフラージュパターンを採用している。
外観の違いを除けば3モデルとも基本スペックは共通で、ケース径44mm、厚さ14.5mm、ラグ・トゥ・ラグは51.4mmとなる。ラグ幅は22mmで、ストラップ装着時の重量は107g、そして防水性能は200mだ。またプッシャーはねじ込み式のように見えるが、実際にはリューズと同様にパッシブなロック機構が採用されており、防水性能を確保するためにリューズやプッシャーを操作する必要はないので安心して欲しい。
Citizen promaster Land U822
もし僕と同じようにこの種の時計に魅力を感じるのであれば、スペックや技術はアナデジフォーマットの時計、特にシチズンのモデルに共通するものが多いことに気づくだろう。それは確かにそのとおりだ。ただし新しいディスプレイを除けばの話である。MIPSディスプレイは、現行のアクアランドやスカイホークに搭載されているものよりも、はるかにモダンな使用感を提供する。従来のLCDディスプレイはシンプルで、省電力性に優れ、コントラストが高く、数字をクリアに表示できるというメリットがある。しかし表示できる情報の柔軟性は低く、細かいディテールの描画にも限界があった
MIPSディスプレイではセグメントではなくピクセルで構成されているため、より高解像度な表示が可能であり、さらに変化のあるピクセル部分だけを更新することで電力消費を抑えることができる。また画面のリフレッシュ速度が速く、標準モード(白背景に黒文字)とネガティブモード(黒背景に白文字)の切り替えも可能だ。
Citizen promaster Land U822
画面のモード切替中の状態を示すこのリストショットでは、ディスプレイが反転し、黒文字が白背景に表示されている様子が確認できる。
シチズンはこの特性を生かし、ユーザーインターフェースを最適化している。通常の待機状態では、メインのリューズを押し込むことで画面が白黒から黒白へと反転する。さらにプッシャーを使って「カレンダー」、「ワールドタイム」、「クロノグラフ」、「タイマー」、「アラーム」、「設定」といった各機能を順番に切り替えられる。新しい機能を選択する際には再びリューズを押し込むことで決定し、画面表示は再び白背景に黒文字へと戻る。特定のモードが選択された状態では、2時位置のリューズを回すことで異なる表示オプションを切り替えられる。たとえば、ワールドタイムでは「第2時間帯の時刻のみ表示」、「ふたつの時間帯と日付を並べて表示」、「第2時間帯の拡張時刻・日付表示」などを選択可能だ。
どの待機状態(つまり、画面が黒背景に白文字表示されている状態)でも、4時位置のプッシャーを押せばスクリーンのバックライトが点灯する。このバックライトはディスプレイの上部に配置された赤みがかったオレンジ色のLEDを使用しており、暗所でも容易に視認できる。電子バックライトと、ダイヤルに施された驚異的な夜光塗料の組み合わせによる発光量はまさに圧巻だ。個人的にはインディグロのような全面発光のバックライトを望みたいところだが、このシステムでも十分に実用的で視認性の高い小型ディスプレイのメリットを最大限に生かしている。完全にデジタル表示に移行したくない、あるいはスマートウォッチには踏み切れないアナデジ好きにとって、この新しいスクリーンの導入はアナデジフォーマットの進化として意義のあるものだと感じる。
Citizen promaster Land U822
夜光は2種類。
また、Cal.U822にはちょっとした隠し機能も搭載されている。たとえば両方のプッシャーを同時に押すことで、メインの針が表示しているタイムゾーンを即座に切り替えることができる。また設定メニュー内には、針の位置がずれた場合に素早く簡単に再同期できる機能も備わっている。
興味深い点、あるいは少し不便に感じるかもしれない点として、クロノグラフ作動中には画面に計測時間が表示されないことが挙げられる。クロノグラフを開始すると“Running(作動中)”とだけ表示され、計測を停止するまでは具体的な経過時間を見ることができない(または、4時位置のプッシャーを押してスプリットタイムを記録した場合、その時点の時間が表示される)。個人的には、この仕様のためにクロノグラフを頻繁に使うことはなさそうだ。デジタル時計のクロノグラフ機能を使う主な理由は、計測中の経過時間をすぐに確認できることだからだ。しかしクロノグラフ機能を除けば、Cal.U822のユーザーインターフェースは非常に洗練されており、特にトラベルウォッチとしての実用性に優れている。GMT/ワールドタイム機能はわかりやすく整理されており、どのタイムゾーンの時刻も設定メニューから簡単に調整できる。また気になる人のために補足すると、メインの設定や各機能の時刻・日付・ロケーション設定に入ると時針と分針が素早く9時14分の位置に移動し、ディスプレイが見やすくなるよう配慮されている。
Citizen promaster Land U822
ムーブメントと小型ディスプレイ以外の要素に目を向けると、全体としては現代的なパイロットウォッチのデザインを踏襲している。太めのソード針、視認性の高い夜光インデックス、そして文字盤右側に現在のモードを表示するインダイヤル、左側にはクロノグラフの分計とパワーリザーブインジケーターが配置されている。
最後になるが、まだ触れられていないふたつの要素に気づいている人も多いであろう。それがダイヤルを囲むコンパスベゼルと、8時位置にあるタービンのようなデザインのリューズだ。このリューズはベゼルを回転させるためのもので、太陽の位置を基にした簡易的なナビゲーションが可能となる。普段なら「コンパスベゼルは実用性が低いし、もっと便利な方法がある」と言いたくなるところだが、プロマスター ランド U822はディスプレイ上でさまざまなナビゲーション機能を補完しており、さらにプロマスター ランドというカテゴリーに属していることを考えると、このコンパスベゼルはデザインの一環としても違和感なく馴染んでいる。
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Citizen promaster Land U822
Citizen promaster Land U822
時計の細部や機能について多くの言葉を費やしてきたが、最後は実際の装着感について触れて締めくくろう。寸法(44×14.5×51.4mm)から想像がつくように、プロマスター ランド U822は決して小型の時計ではない。装着感は数値どおりで、特にラグ・トゥ・ラグのサイズは僕の7インチ(約17.8cm)の手首には許容範囲ギリギリといえる。ラグは手首に沿うように下向きに傾斜しており、時計のバランスを保つのに役立っているものの、やはりがっしりとしたスティールのケースを持つため、シャツのカフの下に収まるようなタイプではない。しかし数値だけでは測れないこともある。シチズンのいい点のひとつは、ほとんどのショッピングモールに店舗があり、実際に手に取って試着できることだろう。
ポリウレタン製のラバーストラップは快適で柔らかく、パネライ スーパーコピー代金引換を激安厚みもほどよい。このような要素が組み合わさり、極めて“マニア的”なアナデジウォッチでありながらスポーティでマスキュリンな印象を持つデザインが完成している。正直なところ、シチズンにはこのコンセプトを40mm径前後のサイズで展開してほしいと切に願っている。またダイヤルのインジケーターを減らし、ディスプレイに情報を集約することで、さらにすっきりとしたデザインになるのではないかとも思う。今後な話をするならば、このU822ムーブメントをほかのモデルにも搭載して欲しい。ダイバーズウォッチ、トラベルウォッチ、レーシングクロノグラフ、シンプルなフィールドウォッチなど、さまざまなスタイルに応用できる可能性を感じる。
Citizen promaster Land U822
アナデジのスタイルは万人向けではないが、小型ディスプレイに魅了された者にとって、この新しいディスプレイとムーブメントの視認性のよさは無視できないほどの魅力がある。僕としては、このムーブメントがどんな時計に搭載されるのかを想像するだけで胸が高鳴る。例えば、次世代のアクアランドに搭載されるとしたら……どうだろう?
世界有数のビジネスポッドキャスト、Acquired Podcastのバックストーリーをお伝えします。
私は長年、Acquiredを愛聴しています。ランニング中、飛行機のなか、皿洗いをしているときも。そしてホストのベン・ギルバート(Ben Gilbert)とデイヴィッド・ローゼンタール(David Rosenthal)の声は、まるで旧友のように親しみ深い存在になっていました。彼らの話し方や笑い声を知り尽くしているだけに、数週間前、最新エピソードの公開後に実際に会話する機会が訪れたときはまるで夢のようでした。そのエピソードとは、ロレックスについて5時間にわたって深掘りした回です。
ホストのベン・ギルバートとデイヴィッド・ローゼンタール。
まず私は、ウブロスーパーコピー 優良サイトなぜロレックスを取り上げることにしたのかを尋ねました。「いまや300社くらいが並ぶスプレッドシートがあるんです」とギルバートが説明します。エピソードの候補はさまざまなところから集まってくるそうです。長年にわたり、リスナーからロレックスのリクエストは“少なくとも100回”は寄せられていたといいます。タイミングもまた番組の慣習に合致していました。「2年前の2月はLVMHをやりました。去年の2月はエルメス。そして今年も、気づけば2月はラグジュアリー月間になっていたんです」とギルバートは語ります。
両ホストとも自身が持つテック業界出身の背景から、ラグジュアリー業界については最初はまったく知識がなかったと認めています。「僕らふたりとも、ラグジュアリーやその戦略については何も知らなかったと思います」とローゼンタールは振り返ります。そんな彼らが得たラグジュアリー製品に関する重要な洞察は“進化”という考え方に基づいていました。「製品が最初に作られるときは明確な機能が目的としてあり、その価値はすべてその機能に基づいています」とギルバートは説明します。「けれど時間が経つにつれて、その製品が本来の役割を終えても“機能を超えた価値”を持ち続けられるようになることがあるんです」
rolex le mans daytona
ギルバートとローゼンタールは1本のエピソードに対し、リサーチにおよそ100時間を費やしており、その徹底ぶりは称賛に値します。なかでもロレックス回はさらに時間がかかったようで、通常1カ月の準備期間を3カ月前倒しでスタートさせた特別なプロジェクトとなりました。彼らは5冊の書籍、数多くのHODINKEEの記事、ベン・クライマーとジョー・トンプソン(Joe Thompson)両氏からの助言、そして幅広いネットワークにいる時計愛好家たちとの会話を通じて情報を収集していきました。
それだけのリサーチを重ねてもなお情報の空白に直面したのは、ロレックスが極めて秘密主義であることによるものでしょう。「ロレックスが公式に認めた事実というのは、実はほとんどありません。彼らは本当に口が堅い」とギルバートは語ります。たとえばクォーツショックのような重大な経営の転換期に、ロレックスがどのような意思決定をしていたのかについて決定的な情報はほとんど得られませんでした。「“ロレックスの本社ではあのときどんな会議が開かれていたのか”という問いに、明確に答えられる人は誰もいませんでした」とギルバートは言います。また、ロレックスの市場でのポジションも驚きのひとつでした。「ロレックスは業界を圧倒していて……もはや、ほかとはまったく違うゲームをしているんです」とローゼンタールは表現しました。
初回の収録時間はなんと8〜10時間にも及びました。オーディオエンジニアが最初に仕上げた編集版は約5時間44分。そこからさらにギルバートとローゼンタールが通常速度で12時間かけて聞き込み、600箇所のカットを加え、最終的に5時間9分の本編に仕上げました。「1倍速で歩きながら聞いて、退屈になってくる瞬間を探すんです。2回目、3回目の視聴で“ここが気になる”という箇所を見つけ出して削っていくんです」とギルバートが話してくれました。
彼らは常にリスナーの存在を意識し、専門家と一般の視聴者の橋渡しをしようとしています。「僕らのエピソードは“ムーブメントって何?”という人にも向けて作っていますが、時計マニアにもリスペクトされたいんです」とギルバートは語ります。「時計マニアに“うん、ちゃんとわかってるな”と思ってもらいたい。でも、一般の知的なリスナーにもちゃんと伝わるようにしたいんです」
このバランスをどう取っているのか尋ねると、彼らの答えは実に巧みでした。彼らは協力を仰いだ専門家たちにこう尋ねるのです。「このエピソードを聞いて“こいつら全然わかってないな”って思うとしたら、それはどこ?」。そして、その指摘されたポイントを必ず盛り込むようにするのです。この入念なプロセスこそが、彼らの番組のクオリティを支えています。
ギルバートとローゼンタールにとって、各エピソードは単に企業の歴史を語るものではありません。業界を越えて通用する、本質的な洞察を掘り起こすチャンスなのです。たとえばスタンダード・オイルの独占戦略や、エルメスの鞍が今も放つ魅力のように。100時間を超えるリサーチと、12時間以上の編集作業によって生み出されるエピソードは、聞く側にとっては驚くほど自然で軽やかに感じられます。私自身、このロレックス回を(人生で聞いたなかで最も長いポッドキャストを)完走したとき、どこか虚無感を覚えました。「これで終わり?終わって欲しくない」と。できることなら、ベンとデイヴィッドに頼んで未編集バージョンを聞かせてもらいたいと思うほどでした。