ふと、どんぶりを洗っていて思い出した話がある。
一杯の掛け蕎麦だ。
有名な話なのでまあ内容は割愛。
それと同時に思い出す話がある。
高校のときにうどん屋でアルバイトをしていたときの話だ。
3人の子供を連れた女性が来店した。
ここまでは普通の光景だし、いつも通りに水を出してメニューを出して、と対応していた。
状況が変わったのは、注文を受けたときだ。
その親子連れが注文したのは3品だった。
子供はみな小学生より上のようで、どう見ても一人前はぺろりと3人は食べれそうだったので、何気なく、ほんとに何気なく、わたしはその客に聞いたのだ。
「3品ご注文でよろしいですね?」と。
たまに複数人で来た客の注文を聞き違えたり、また客自身が言い間違えたりして数が合わないことがあるので、人数と注文数が合わないと聞き返すようにしていたからだ。
だが、その時ばかりは状況が違ったらしく、聞き返した途端、その女性が顔を真っ赤にしてわたしに怒鳴り散らしたのだ。
そりゃあもう凄い剣幕で。やたらに、止まることなく、とにかく。
曰く、
「4人客がいても注文数が足りなくてもいいじゃないか、それのどこが悪いんだ」と。
実際、一人が小食で半分こするから別にいいだとか、そんな事情があったりするだろうから、悪いわけでもなんでもないんだが、こっちは仕事でミスがないようにと丁寧に確認を取っただけなのに、何故そんないきなりこっちは怒鳴られなければいかんのかと、陰で泣いてた当事の自分。
一部始終見てた店長はわたしのこと放置してたし(一言もフォローなし)
もうあの時何を言われたのかは忘れてるので、怒りとか当時の感情は浮かんでは来ないのだけど、いまだにあの時の女性は謎だった。
別に家計が厳しいから、子供らだけ食べさせたかってん、という話でもわたしは別にどうとも思わない(わたしが小学生のときに似た状況が家であったし)んだが……
きっと当時のその女性がそうだったら、後ろめたくて八つ当たりをしたのかもしれんとか、今は思う。
そういえば一緒に来てた子供が「お母さんそんないわんでも」的なことをわたしが立ち去った後に言ってたのが耳に入ったから、怒りだとか悲しいだとか思い出さんのかも知れんなあ。
で。
そんなこんなでどんぶりを洗い終わった。
懐かしい話を小ネタにしてみた。
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いっぱいのかけそば。
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