DOUBLE+CROSS THE 2nd EDITION リプレイ

『赤月にて慟哭す』


2006/12/18〜22
ゲームマスター:久流
プレイヤー:だいち/SATMRA/炎舞(敬称略)

キャラ紹介 オープニング ミドルフェイズ1 ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3 クライマックスフェイズ エンディングフェイズ

■オープニング■
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オープニングフェイズ 【汝。獣足らん】
Scene Player :真殿 壬緋 (強制登場:番睦美) 
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壬 緋:登場侵食ー(いっころ)
ダイス:1d10=(1)=1+37=38
睦 美:(いっころ)
ダイス:1d10=(9)=9+34=43
暗い暗い。
暗闇の中。
歩いても歩いても
向こう側に辿り着かない暗闇の中。
ふと
先に
光が見え。人が見え。
不安に思った君が手を伸ばすと。
その人は振り返り刃を手にし君の首元にナイフを突き立てた。
首元から流れる赤い赤い血。
暗闇が赤の色で埋め尽くされると
意識が混濁して
現実に戻った。──”目覚め”だ。 

G M:目が覚めると見知らぬ白い天井と清潔なベッド。
    二つあるベッドには傷ついたチルドレンの君達が横たわっており。お互いの顔がよく見えた。
壬 緋:「ぶは! やな夢見たなあ……んぅーここどこ?―――まぁいいか」ばたん、とまた寝る
睦 美:「……ぁぅ……」呻く。状況が把握できない。身体が痛むのは何時ものことだけど。
G M:部屋にはもう一人。へらへらと笑みを浮かべた女給姿の女。手には救急箱。
壬 緋:「んぅ? だぁれ?」布団から恐る恐る目を向ける
 女 :「ありゃ。目が覚めましたか。案外”早い”」二人にほやん、と。
女(以下・彩名):「ホワイトハンド所属なメイドの雨霧 彩名さんと申します。黒巣支部に出向中の身です。ま。あやなんと気軽に仰ってくださいな。かしこ」
睦 美:「……え、と、あの、その……な、何があったん、んでしょうか。その、私……たちは」
彩 名:「──うん。覚えてませんねぇ。じゃ説明します。”ハート・トゥ・ハート”」彩名はにやにや笑いつつ。二人から少し離れる。
壬 緋:「なんで離れるのー!?」ががーん
睦 美:「……あ、はい、おねが……? すいません、おねがいします」身体を起こして頭を下げよう……とするが、なんか身体が動かない。

彩 名:「今から三日前。隣町・揚羽市の要請でファルスハーツが山の中腹に建設した研究所の襲撃を行ないました。これはUGN上層部の要請でもありますね」
壬 緋:「あー。それはちょっぴり覚えてる」こくこく
彩 名:「んで。まー近隣の街のUGN支部から色々かき集めてきた訳ですよ。オーヴァード様様」
睦 美:「……ああ……」なんとなく。人いきれで気後れした記憶だけはある。それから、
彩 名:「まー。作戦自体は成功したんですが。まぁー。被害と言いますか。なんですが。戦闘にて指揮電子車両が攻撃されまして、ね」
睦 美:「…………ぅ」通信機から聞こえてきた悲鳴が耳朶に蘇る。
彩 名:「んで車両の中に入ってた“電子の妖精”様と護衛任務についていた”ハート・トゥ・ハート”様が瓦礫の下に埋もれてさようならになってた訳です。簡略説明終り」はふーんと一息ついて。
    「で、ですな」
睦 美:「……はい」
彩 名:「なんでワイヤーで手足をちょいと縛ってるかと言いますと、ね。お互いにお隣見なさいませ」
壬 緋:「……見ないと、だめ?」嫌な予感がして、てへ、と愛想笑い
睦 美:「…………」素直に見る。
彩 名:「別にいいですけれどー。私の仕事増えるだけですし」さらり。
壬 緋:「ふえぅ…」半泣きで素直に見る。

G M:んーと。じゃあ。睦美には壬緋の左腕が肘から異形化しているのが見える。鉤爪付いてます。
睦 美:「……ええ、と……」
    「……そう、真殿さん、て……キュマイラじゃありませんでした、よね……?」
G M:じゃあ。壬緋からは睦美の肩から右腕まで鋭角的な皮膚に変貌しているのが見える。これまた鉤爪付いてます。
壬 緋:「生粋のブラックドッグ/オルクスだよ? …っていうか。お互い様な、気がするね」
G M:どちらも共通して言えるのはジャーム化の一端とも言える。
    この部屋にはもう二つベットがあったが。其処には誰もいない。
壬 緋:「……ええーっと」カチンと凍り付いて
彩 名:「まー。そんな感じです」へらへら笑いつつ。
睦 美:「……処分、されるんでしょうか? その……私、……たち」
彩 名:「いや。されたいんですか。そうなら申請しておきますけれど」
睦 美:「いえ、そ、そう……じゃないですけど、あの、ええ……っと」
    「……どうなる予定、なんでしょう?」
壬 緋:「で。ボクたち戻れるの? これ」
彩 名:「さぁ?」酷く無責任に言ってのける人。
    「ちなみにこの三日間。戻った人は居ませんなぁ、と事実だけ述べますな」にこやかーに笑顔を浮かべつつ。
睦 美:「……他にも?」
彩 名:「ええ」これまたにこやかーに浮かべつつ。
睦 美:「……その、そちらは」
彩 名:「ま、もったいぶっても仕方無いので。ちゃっちゃと言っちゃいますね」
壬 緋:「オネガイシマス」ぷしゅー
彩 名:「しぶちょ代理の命令で貴方達を拘束から解きます。んでまぁ。適当に犯人なり原因なり捕まえろ、とそんな感じです」
壬 緋:「ああ。そういうこと…それならいいや。やばい様なら、来るんでしょ? 処分しに」
睦 美:「……原因が、処理できるようなものでなかったときは、その……そういうこと、ですよね?」空笑い。
彩 名:「期日はジャーム化するまで。ウェルカムジャームになった瞬間に私ともう一人後ろのボンに始末される仕組みです」
壬 緋:「ボン?」
G M:くぃと後ろの人影を指す。黒装束を纏った少年。


壬 緋:「あ……」そんなのってあんまりだ。
彩 名:「んー。処理できるような、というかですな。”上”の方はさっさと始末してしまえーうぉーと言ってる状態なんすよ」
「それを指し止め、指し止め、な感じです。おーけぃ? ”ハート・トゥ・ハート”」
G M:少年の方はやれやれ、とでも言いたそうに肩を竦める。
睦 美:「そう……でしょうね。判りました。ありがとうございます……よろしくお願いします」笑顔っぽい何か。拘束状態なんで、ふたりに頭は下げられないが。
彩 名:「では、暫しお待ちを」そりゃーと適当な掛け声と共にワイヤーによる拘束を取る。
壬 緋:「参ったなあ。こんな事態じゃなきゃ、話す機会にめぐり合わないなんて…」苦笑して自分の変わり果てた手を眺め見る。
彩 名:「まー。監視はちょいちょいと付きますが。比較的に自由に行動できまっさ。どう動くのも自由。ま。その手が目立ちますけれどぉ」
壬 緋:「ね、あやなんさん。これ包めるギブスみたいなのって用意できる?」
彩 名:「施設の利用も自由です。っとほいほい」すすす、と寄って行ってぽんぽんと壬緋の手を触る。彩名が手を離すとギブスが手に固定化される。
G M:※では壬緋は衝動判定を。成功すると侵食率は+1Dの上昇。失敗すると通常通り。目標値は10。
壬 緋:はわー! (ころころ)
ダイス:8r10=(2,3,4,6,7,2,5,4)=7+4=11
G M:成功。それにより侵食率+1D上昇。
壬 緋:侵食が
ダイス:1d10=(8)=8+38=46
壬 緋:はわー
G M:ならびに次回目標値に+2。次回時は12。
壬 緋:ひぃ
G M:では彩名の手が触れた時。
ドクン、と一つ鼓動が高鳴った。
身体の裡(うち)から声がする。
”こいつは自分を害する物だ。潰してしまえ” ―――と。
身体は自然と『害するもの』と認識したものを叩き潰そうとしたが、理性で抑制した。
G M:彩名は何とも無いような顔をしてすすすと離れる。
睦 美:「……あの、真殿さん? 大丈夫ですか?」
壬 緋:「あー。むしろこれは自分の心配したほうがいいかも。とてもじゃないけど、他人、しかも同様の症状がある人間同士で心配するのは…ちょっとキツイかも」冷や汗流して深呼吸。
睦 美:「……でも、その、ええと……どうにかしなきゃ……」
彩 名:「────まー、”ハート・トゥ・ハート”も直にわかりますよ」
少 年:「──────」
壬 緋:「んーと…ねえ、名前聞いてもいい? 『もしかしたら』自分を殺しに来る、死神さんの名前くらい、聞いていてもいいよね?」少年に。
少 年:「”牙狼の王”久継駆穂」壬緋にそういい捨ててふぃと少年は消える。
壬 緋:「あー…言うだけいって消えちゃったし…」
睦 美:とりあえず、素手を振り回す関係があるんで、自分で布と包帯あたり巻いて隠しといていいでしょうか。ギプスだと困る。(何)
彩 名:「では。私達はこれでー。何かありましたら遠慮なく支部にて」んー?と思って睦美に包帯投げる。
壬 緋:壬緋は固定してても困らんけど、白兵さんは困るよね。

G M:※では睦美は衝動判定を。先述と同じく成功すると侵食率は+1Dの上昇。失敗すると通常通り。
睦 美:「あ……ありがとうございま……」
ダイス:3r10=(9,8,1)=9+1=10(ころころ)
睦 美:ジャスト。
ダイス:1d10=(8)=8+43=51
G M:成功。次回の判定に+2。目標値12
睦 美:快調に伸びて行ってる。グッドフィーリング。
G M:では彩名が投げた時。
ドクン、と胸が高く鼓動を打った。
”かつて自分が始末した仲間が自分に向けて銃弾を打ち込んだイメージが混在した”
その風景は一瞬で消え、胸には微かな痛みがのこる。
自分の手元には包帯が。
睦 美:「……ありがとうございますっ」無理矢理笑顔のようなもの。頭を下げて。>あやなん
彩 名:「それが”症状”だよ。”ハート・トゥ・ハート”」
「今回の奇病のね。ま、頑張りなっせ。こっちもせにゃならん事多くてな。用事があったら連絡しなん」
睦 美:「……だい、じょうぶですよ? だいじょうぶ……いつもの……」
G M:にゃははと笑ってこちらも消える。

睦 美:「……ええと、真殿さん」
壬 緋:「はぁい?」
睦 美:「……とりあえず、その……ええと、そうだ。支部のほうで、研究所から引き上げた資料とか当たってみるのは……どうでしょう?」訥々と、左手で髪の毛を忙しなく弄びつつ。
壬 緋:「そうですね……少し、生き足掻きましょうか。番さん」パンパン、とベッドから出て服をはたいて綺麗に整える。
睦 美:「……はい、が、がんばりましょうっ……ね?」
壬 緋:「んー。いい情報、あればいいけどね。行こうか」
──ミシリ。

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オープニングフェイズ 【その者。獣足れ】
Scene Player :多々良 刻
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 刻 :(いっころ)
ダイス:1d10=(5)=5+33=38
G M: 
今日の会合はそれなりに上手く片ついた。
幾らヤクザと世間様からよろしくない風評を立てられようとも
ある種の秩序がこの職によって齎されるのが世の常である。
無事、組長を自宅に車にて送迎して。村上 卓ともう一人の組員を加えての三人での徒歩にての帰り道である。
組員・村上:「鷲坂組の奴等もウチのシマで大きな顔をしだすようになりましたからね。今日日うちらが全うな”やくざ”と舐められるんですよ。姐さん」とぼとぼ。
 刻 :「………卓。姐さんと呼ぶなと何度言ったら分かる」ぶすっ
組員・森下(以下・森下):「あんまりうち等の組は併合しませんからねぇ。関東系の奴等から言わせたら弱小ですから」
村 上:「姐さんは姐さんでしょう。もう俺の中では定着してますよ」とぼとぼ。
森 下:「組員は皆、そう呼ぶように村上兄さんから言われてますので」さらり。
    「……言いたいやつには言わせておけばいい」肩に細長い包みを担いで

 刻 :「………ちょっと待てっ!卓!」声を荒げるw
G M:とぼとぼ歩く。雨も無く。月が麗として。
村 上:「何言ってるんですか。おやっさんもそれでいいと言ってられました」さらり(何
森 下:「まぁまぁ」嗜める。
 刻 :「………親父もか」頭を片手で抱える
──前方より。刃を肌の上でなぞられる様な違和感。
 刻 :「―――。」前方を向く
そして。
────蒼い目。
その目を宿した少女の姿持つモノは。
月の光を受けて。──笑った。

ミシリ。ガシリ。
隣にいた組員の森下が頭を抱えて崩れ落ちる。
 刻 :「―――シゲ!」崩れた森下の方へと向き
G M:ビキビキビキと異質な音を立てて。黒のスーツの袖が破れ。刃を幾枚も重ねた獣の腕が見える。
森 下:「────ガァ!」
    その目にはもはや理性の光は無く。ただ蒼い光。獣の腕を振り上げる。
    村上は嘔吐し。その場で倒れる。
 刻 :「―――ッ!」片目に少女を一瞥し、森下の方へと駆ける
その様子を見て。少女はただ笑う。面白そうに。とても。
──面白そうに。妖艶に。無邪気に。
笑う 笑う。

森 下:「──姐さん、逃げてください。俺。もう駄目です」
G M:途切れ途切れに。述べて。
 刻 :「――置いていけるか――ッ!」
村 上:「────姐さん。」

村 上:「──シゲ置いて行きましょう」
 刻 :「―――卓!」と、怒りをにじませた表情で
G M:村上は苦しい息を吐きつつ。
村 上:「悔しいけれど。俺。今の空気駄目なんです。真っ直ぐに歩けないぐらいに。駄目なんすよ」

──《ワーディング》。

村 上:「シゲ置いていくなんて。姐さんに出来ないのわかってます。でも。俺は良く判ってないからこそいいます」


村 上:「逃げましょう。逃げて体勢整えるで…」村上の右足が微かに異形化してる。
 刻 :「―――…ッ!」一瞬思考を巡らし、村上を片手に抱える。
ミシリ。
森下の足元から再び異質な音。
防弾チョッキがぼとりと取れて落ちる。
 刻 :「―――…分かった。」村上を抱え、
    「……森下。必ず…迎えに行く」苦渋の顔で
少女は其れを見ていて。もう一度笑う。
月の光の中でもう一度笑う。

次の日。
未だ昏睡状態の村上を自宅で療養させて。
自宅にて待機していると。
警察に森下が保護された、との他の組員から連絡があった。
 刻 :「………。」昏睡状態の村上を一瞥して、家を出る
ちなみに罪状は薬物中毒。なお、不明な言葉を呟いているとのこと。
UGNの方にも連絡は行っているはず。

G M:ではシナリオロイスに少女こと 青の遺産を。
 刻 :少女に、□執着/■憎悪 を
    「―――きっちり、落とし前はつける」
──カラン。


キャラ紹介 オープニング ミドルフェイズ1 ミドルフェイズ2
ミドルフェイズ3 クライマックスフェイズ エンディングフェイズ