マスターシーン 【Release】
「始まるよ、始まったよ」
街を見渡せるあるビルの一室で嬉しげに言う一人の女性がいる。
「そう思うだろう? 古えなる我が友人(エンシェントマイフレンド)」
女性が振り返ると、そこへと歩み寄る少女が頷いた。
「ええ。私の計画の促進の一端を担う物語が……始まりますね」
「おやおや、これはまたえらくファンシーな姿になったね」
少女の姿を見るなり、肩を竦める女性に、少女も同じように肩を竦めた。
「貴方ほどではないですよ」
「まあそろそろこの身体も取り替えたいところだけどね……しかし、嬉しいね、楽しいね」
女性の言葉に少女が首をかしげた。
「そうですか?」
何を言うんだ、と女性は少女を見やって肩を竦めた。
「あれからどれくらいの時が経った? 長い長い時を過ごしたよ。やっと、やっと機会が訪れたんだ。これを喜ばずにいられないじゃないか。そうだろう? そうじゃないかい?」
少女は窓から見える街を見渡して、女性に答えるように呟いた。
「……確かに。ですが一度は失敗した計画です。今回は慎重に見守らなければなりません。―――この街が選ばれたのは必然なのか偶然なのか……」


※オープニングは時系列順に行っています。
 
  オープニングフェイズ 【全滅】
場所:FHのある施設 登場:”天空を泳ぐもの”此代 詠魅 不可
終了条件:チーム全滅。
詠 魅:#1d10+31 登場
ダイス:emi:1d10=(7)=7+31=38
G M:なんかえらい幸先のいいスタートで…
G M:FHのある施設の襲撃に参加した君。
G M:概ね制圧が終わり、撤収作業をしていた。
G M:君のいるチームBは他のチームの撤収後、施設を見回り見落としがないかを確認後、撤収するという役目を負っていた。

エージェントA:「チームA、C、D、E、撤収確認しました」
エージェントB:「チームBすべての撤収を確認。後方確認の後、撤収……」
G M:エージェントたちは澱みなく仕事をこなしている。
G M:ふと、君が誰もいない研究室を歩き回っていたとき、何かに声をかけられた気がした。
G M:誰もいないはずだというのに。
詠 魅:「……」見落としがあってはいけない、注意深く周囲を探る。<偏差把握>
G M:声がしたと思った方向を見ると、君はスチールの棚の奥に扉があることに気がついた。
詠 魅:「……こんなところに扉……」
詠 魅:一応、リーダーに一報をいれ扉に向かう
G M:スチール棚は重くなくて、キャスターがついている。動かすのは楽にできるよ。
G M:その奥の扉をあけると、そこにはそう広くは無い部屋があった。
G M:部屋の中央には等身大のガラスケースがあり、ケースの中に一人の女性が蹲(うずくま)るように横たわっている。
編集していて気がついた、日本語の間違い……。
蹲ると横たわるじゃ意味が通じません……(汗)
詠 魅:「……被検体……?」
詠 魅:生死を推し量り、危急でないのなら部屋の中を調べよう
G M:その倒れてる女性は長く黒い髪に、身体を覆うような黒いロングのワンピースに身を包んでいる。
G M:なんか記憶に引っかかるものはなくもないが、それが何かは詳しく思い出せそうにない。
G M:ガラスケースのそばにそのガラスケース内部を操作する機械があるよ
G M:ただ、あれこれボタンがあるから、あけるなら感覚判定が必要かな。判定しないであけるなら、エージェントを呼んでくるという洗濯もある
G M:洗濯じゃなくて選択だよ。洗いません(注
詠 魅:感覚は壊滅的なので、肉体であけます、とかはいえないのね(マテ
G M:何が起こるかわかんない状況下なんで(苦笑
詠 魅:じゃあエージェントさんに連絡いれて、部屋の中調査してるよ!
G M:ういようー。
G M:すると何人かのエージェントが来て、ガラスケースを操作したり、周辺を調べたりするね。
G M:その内、何かが起動して動く音がして、ガラスケースが開かれる。
詠 魅:部屋の中はこれといった資料もなかったのかな<エージェントくるまで
G M:特にはない見たい、と言うかケースを置くためのスペースだったと思っていいと思う。まあ簡単なメモとかはあったけど、基本は器具を置くところみたいだね。
詠 魅:ふむ、じゃあケースがあくところをみていよう
G M:わかりやすく言えば、科学室の横の準備室みたいな(何
G M:じゃあ、声をかけながら一人のエージェントが抱き起こそうとする。
G M:と。
G M: 
G M:ここで意思判定をお願いします。目標値は12
詠 魅:#5r10+5 意志
ダイス:emi:5r10=(1,7,3,1,7)=7+5=12
詠 魅:じゃすと!
G M:おっけい。
視界の前がホワイトアウトした。

世界が白に塗りつぶされた。
世界が黒に塗りつぶされた。
壁もなければ天井も、床すらも認識できず。
前には黒の世界。
後には白の世界。

白の世界には白い少女がいて、何かから君を引き止めるように叫んでる。
黒の世界には黒い女性がいて、何かから君を引き寄せるように嗤ってる。

この光景に、見覚えがある気がする。

そう思うと同じに黒い女性はふわりと君の耳元に現れると、君に何かを囁いた。

内容はわからない。
記憶できない。
だが

『囁かれた』

直感的にそう感じた直後。
世界がホワイトアウトした。
それはまるで目の前で巨大な爆弾が爆発したかのように。
G M:気がつくと君は先ほどの研究室の床で倒れていた。
詠 魅:「……………うぅ…」
G M:回りは炎の海。
詠 魅:気がつくと、軽く頭を振って状況を思い出す。
詠 魅:何が、あった………?
G M:一瞬だけ見た光景を思い出そうとすると、ガラスケースの女性が目覚めると同時に
G M:女性から爆発が起こったことを思い出す
詠 魅:周囲をみわたす。あの狭い部屋での爆発。被害のほどは。
G M:相当酷い爆発だったらしく、壁や天井は今にも崩れそう。
G M:同じ部屋にいて君の傍らにいたエージェントは炭化してた。
詠 魅:「……ブービートラップ……?」
G M:そうして君は改めて自分の姿を見て息を呑む。
G M:とっさに自分を庇ったらしい両腕と、右足が炭のように真っ黒になっていた。あまりの状況でどうやら感覚がなくなっていたらしい。
G M:炎の向こうにゆらりと立ち上がる巨大な影が見えた。
詠 魅:「!」
G M:その影がこちらに向いた瞬間。
???:「此代ッ」
G M:一人のエージェントが君の身体を横から掻っ攫う。エージェントは君をその大きな体に包むようにして抱え込み、その場を逃げ出した。
G M: 
G M:数分後。
G M:施設の外に転がるように出てきた君たちを発見したほかのチームが何があったかと問い詰める。
G M:君を庇ったエージェントは酷い火傷と煤に塗れて、見る影もなかったが、たった一言。
エージェント:「黒い、蜥蜴が……炎を」
G M:といって息を引き取った。
詠 魅:それとほぼ時を同じくして、こちらも気を失った。
G M: 
G M:それが、半月前の事件のあらましだ。
G M: 
G M:シーンエンド。
 
  オープニングフェイズ 【黒蜥蜴】
場所:湯川 泉武の部屋 登場:”静かなる猟犬” 風見 高人、”真紅の魔神” 真田 直人  不可
終了条件:黒い蜥蜴について熱く語ってもらう
高 人:#1d10+34 [登場]
ダイス:takahito:1d10=(5)=5+34=39
直 人:#1d10+30 登場
ダイス:naoto:1d10=(6)=6+30=36
G M:友人の湯川 泉武は爬虫類マニアだ。
G M:彼の家に行けば亀から蜥蜴、蛇にいたる結構珍しい爬虫類がいる。
湯 川:「いいかい。なんとも論理的な生物だと思わないか、爬虫類と言う奴は」
G M:きらきらしながら熱弁を君たちに振るっている。
高 人:「…………」ぐったりとした顔で机に突っ伏したまま聞いて流してる(何
直 人:「……」こいつのこういうのはいつものことだと、お茶を飲みながら聞き流す。
湯 川:「このぬめっと輝く鱗の計算高い並び方! 実に芸術的じゃないか」
湯 川:「その中でも、この黒い蜥蜴! いいかい? これは先日僕が庭で見つけたものなんだけど、僕が知る限りこの蜥蜴はどんな図鑑にも載っていない!」ばばーん
高 人:「……ほー」げんなりとしつつもその蜥蜴を見る。
直 人:「……それ、本当にトカゲなのか?」
湯 川:「まず特徴的なのがこの漆黒の肌。黒いのに、光の反射で虹色にも見えるんだよ。蜥蜴の指は通常五本なのに、こいつには四足すべて六本なんだ! サラマンダーと言うサンショウウオの仲間に近いけど、ちゃんと鱗もあるんだ!」
直 人:「サンショウオとか、ファイアーサラマンダーって、両生類だっけ?」
湯 川:「あれは一応両生類。僕は爬虫類にしか興味ないよ!」言い切った
高 人:「……まぁ、こういうのもいるんだってのは分かった」ため息。
湯 川:「新種だと思うとどうだい? わくわくするじゃないか。 なんと言うか、ゾクゾクするね!」きらきら
直 人:「……(てか、そんなのが庭先にいるほうが不自然だろうな)」と考えながら聞き流す。
湯 川:「聞いているのかい? 高人君 直人君! いいかいこの子こそ僕に使わした究極の爬虫類! そう、スーパーウルトラエターニティ爬 虫 類!!
湯 川:「それからね…」まだ続きそうだ。
高 人:「……あーあー分かったから少し落ち付けお前」手をひらひらと。
直 人:「……まあ、気持ちはよくわかった。」とうなづく。
高 人:(しかしなんつーか。何か違和感あるんだよなぁこいつ……)
高 人:蜥蜴を見て。また長話の始まりそうな雰囲気に再度ため息をつく。
G M:まあ、このまま日がくれるまでどっぷり語られるわけですよ。
G M:晩御飯ご馳走になって親が嗜めてようやく解放されるわけです。
G M: 
G M:シーンエンド
 
  オープニングフェイズ 【黒い表紙の白い本】
場所:公園 登場:”傍若無人” 逢杜 玲 不可
終了条件:女性と話して本について話したら終わりです
 玲 :#1d10+39
ダイス:Rei:1d10=(9)=9+39=48
 玲 :ぎゃあああああああ!?
G M:あっははは。幸先いいねいーさすがPC1
 玲 :何者かの陰謀が俺を狙っているのか!
G M:ねらってるかもしれないねー?
G M: 
G M:最近公園で見かけるようになった女性がいる。
G M:黒いロングヘアーでモノトーンのおとなしい服装で上品な印象のその女性は、天気のいい日にはいつも本を広げてベンチで読んでいるのだが、一度ちらりとその本を覗き込んだとき、君はあることに気が付いた。
G M:本には何も記載されていなかったからだ。
G M:本日いい天気。
 玲 :「落丁本、か」
 玲 :思ったことを口に。
女 性:「あら、こんにちは。今日はいい天気ね」
G M:君の気配に気がついて女性が顔を上げた。
女 性:「落丁本じゃないのよ、この本」
女 性:「こういうものなの。読める人にしか読めない本」
 玲 :「成程」
女 性:「貴男、いつもこの公園で猫に餌をあげてる人ね? 野良猫に餌をあげるのはあまり感心しないわ」くすくすと笑う
G M:女性の手に在る本は、白く何も記載されていない。ただ、表紙が黒いだけのその本は、真ん中あたりの複数のページが破りとられたかのようになくなっていた。
 玲 :「トイレはちゃんと公園のトイレで済ませるように教えてる。中途半端な憐みを与えてるだけの偽善者と一緒にされてもいい迷惑」
 玲 :ちょっとムスっとした顔を浮かべる。
女 性:「あら、それはごめんなさい。最近は餌をあげるだけの酷い人もいるからつい」
女 性:「ちょっと気を悪くしたかしら、そんな気配があるのだけど」
 玲 :「それなりに」
 玲 :……いったい“何”を見てるんだろうと思いつつも。
女 性:「そう。本当にごめんなさいね」
G M:女性は目を伏せたままだね。
 玲 :「ところでこの破けたページは?」
女 性:「世界の真実が書かれた、肝心の部分……だそうよ」
女 性:「この本はね、とても特別で、世界の真実が描かれてるそうなの」
 玲 :「真実、ねェ……」
G M:女性はほら、と本を開いてみせる。点字の本でもないようで、本当に何もない
 玲 :真実は一つだけだとどっかの「行く先々で死人が出るガキの漫画」で言ってたが、そうなのだろうか。
女 性:「この抜けている部分は黒の断章と呼ばれていて、意思をもって世界のあちこちにあるそうよ。時が来たら一つの街に集まるんですって」
G M:くすくすと笑う。
女 性:「オカルト的でしょう? でもそれが本当なら面白いとも言うのだけれど」
 玲 :「ああそりゃ面倒なことになりそうだ。フォボスがどっかの隅で集まってくれればな」
 玲 :嘘か本当かは抜きにして、これ以上トラブル起きても正直面倒だ。
女 性:「あら、本当に迷惑そう。そういう風に考えるなんて面白い人ね」
 玲 :「真実なんざ、誰かに都合のいいゴタクでしかねーよ」
 玲 :トイレに行ってた愛猫を抱いて服に入れ、軽く挨拶をしてその場を去る。
女 性:「そうね。そうかもしれないわ。ただ」
女 性:「超常の力を持ったウィルスが世界の人を実は侵していた、なんてSF小説のお話もいいところだと思わない?」
女 性:「それが隠されている真実だと言うなら、それが書かれているこの本は本当に真実を記しているということになるもの」
 玲 :「ジョージ・R・R・マーティンのファンかあんた」
女 性:「あら、食いついた。……そういうわけじゃないわ。ただこの本はそういうことを記していると言うだけ」
女 性:「文章としては何が書かれているかをわたしは知らないのだけど。何しろ見えないものだから」
 玲 :「見えなきゃよかった真実がある。知らなきゃよかった真実がある」
 玲 :後ろを振り向く。
女 性:「何かを知っているの? 貴男は」
 玲 :「ただの経験だ」
 玲 :ああそうだ。女の子が男の娘だったときのショックは今でもトラウマだ……。
女 性:「この破れた部分に何がかかれているか、わたしは知りたいと思うのは、いけないことかしら」
女 性:「それが真実と言うものか、そうでないかは、わからないけれど」
 玲 :「真実はいつも一つなんてことはない。だから、その本が完成したとしても、それが全てじゃない」
女 性:「そうね。貴男の言うのも尤もだわ」
 玲 :できあがった真実をどうするかは、人それぞれだ
 玲 :。
女 性:「でももし本当に。世界がそんなウィルスに侵されているなら。すごいことね」
 玲 :「すごくはないなきっと」
女 性:「残念だわ。とても面白いと思うのだけど」
 玲 :「普通じゃなくなるのはすごいことじゃない。そりゃただの被害者だ」
女 性:「……そうね。その言葉は確かに正しいかもしれない。私ちょっと面白がりすぎたかしら」
 玲 :超人の代価として人間性を支払う、冗談じゃない。“生まれつき普通じゃない”俺みたいなのは置いといて。
 玲 :「いや、久しぶりにいろいろと考えさせてもらった。気にするな……それじゃ、またな」
女 性:「ええ。また、会いましょう」
 玲 : 
 玲 :帰り道、襟から顔を出した猫がこう言った。「また会う気なの?」
G M: 
 玲 :……そういえば何故俺はそう言ったのだろう?
 玲 : 
G M: 
G M:シーンエンド
 
  マスターシーン 【a news flash.】
ニュースキャスターが斜め45度から映った後に(笑)手元のニュースを読み上げていた。
テロップにはでかでかと『新種の蜥蜴発見か!?』とある。

「××県黒巣市にて新種の蜥蜴を発見されるという話が入ってきました」
「その蜥蜴は黒巣市でのみ確認され、また大量に発生しているところから、専門家の間ではこの街での蜥蜴にとって特殊な環境があり、その環境に適するために突然変異を起こしたのではないか、という話が有力です」
「詳しい調査はこれから行われるということです」

「次のニュースです……」